日本一ありがとうをたくさん言ってもらう企業

六代目作右衛門

2010年07月09日 18:03

先日テレビで島根県の「中村ブレイス」という会社の特集があっていたので見ました。
その会社は「人工乳房」を作ったり、「義足、義手」を作ったりする会社でした。
当時、乳がんを患うと、乳房のほとんどを切除してしまう方法しかなく、その後のケアもなかったそうです。
そこで、「人工乳房」を作る会社を立ち上げたのです。最初は社長さんや男性スタッフが開発に関わっていたのですが、「人工乳房」を作るとなると、やはり女性スタッフの必要性を感じるのです。
「どうせ、服で隠れて見えないのだからこのくらいの出来栄えでいいだろう」と男性は考えてしまうからです。
しかし、女性スタッフにお客様の話を聞いてもらうと、まったく違う意見が次から次へとでてきたそうです。
女性にしか言うことのできないこともあるということですよね。
お風呂に入ったり、着替えるたびに手術の跡をみるたびに精神的にマイってしまうそうなのです。このことが原因でうつ病になる人も少なくないそうです。又、家族で遊びに行ったりすることもなくなったりしたそうです。精神的なダメージが大きいんですね~
例えば、皮膚の色、人によってまったく違いますよね。そのあたりだとか、弾力性とか、患者さんのために50種類くらいの皮膚の色サンプルを用意したそうです。
そうやって、開発にのりかかるスタッフの方々、出来上がってすぐに返品がきたり「どうしてだろう」スタッフ達は悩みます。
そんなとき社長さんは「考えるんだ、私たちにできることは考え抜くことしかない。」そう言った後、社名のブレイスの意味は何かわかりますか?と質問します。ブレイスとは「支える」という意味だそうです。社長さんは一度アメリカ留学している時に、交通事故にあい、瀕死の重傷をおったそうです。しかし、アメリカのお医者さん達が必死で助けてくれたそうです。
その時、私は一度死んだ、そして生まれ変わった。と言われました。だから、考えて本物以上のものは作れないかもしれないが
努力すれば必ずナットクしてくれる時がくると。
その後、そのスタッフは、新しい人口乳房の開発に成功するのです。お客様から感謝の手紙と一緒に。
最後に、社長さんが言われていました。「この部門は赤字続きでした。しかし、未来ある赤字部門と思ってがんばりました。」
最高の笑顔でしたね~

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